スタートアップ社長のアンチパターン:人の話聞けない
小さい会社で社長と超接近戦でプログラマーやってたんで、感じたアンチパターンまとめ。
実際には社長に限らずとも仕事のパートナーに(特にプログラマーに)心地よく思ってもらうためのパターンであると思うので、応用が効くはず。
社長は非技術者である前提。
社長に対して技術の話というのは非常に伝えるの難しい。なぜなら、
①まず技術者として非技術者に開発のことを説明するのは非常に難しい。
僕の説明能力不足は大いにあるとしても、開発のことを説明しているので、とうぜんながら説明の根拠はすべて開発者の経験値に基づいている。
これを無理にわかりやすい様に話すとすると今度は根拠があやふやになってしまう。
例えば、
社長「我が社のプロダクトはいいものを作りたいので、まずは前提なしで画面の遷移をしっかりと考えてから実装に移ろう」
僕(いや、そんなことやったらいきなり開発・運用コストが跳ね上がって即死してしまう・・・)「それはやめましょう。フレームワークを無視して仕様を固めてしまうとコスト高になります。」
社長「なぜコスト高になるんだね。」
僕「フレームワークに沿ったものをつくらないとコスト高になるんです。」
(やべえ、これってフレームワークに沿ってないものを作って痛い目見た人にしかわからないロジックだな)
社長「・・・、でも仕様をしっかり検討して、から作るのはベストプラクティスだよ。邪魔しないでくれ。」
結果として、技術的負債ががっつりと載ったアプリケーションが作成され、しばらく保守運用で無駄なコストを負いながら、徐々にリファクタリングしていく日々が続くことになる・・・。
②やはり社長に話すとなると普通の技術者は緊張感でる
緊張感の中でロジカルな話をするというのは結構大変。
という理由から本質的にハードルが高い話なので、社長としては聞く姿勢が非常に重要になってくる。
特に初期のプロダクトの開発・運用コストに関わる重要な話なので、知識がない分野についての話であるならば真摯に聞く姿勢をとれるかによって成功できるかどうかの大きな分かれ道になるパターンだと思う。