エンジニアの判断責任

エンジニアの特性としてなのか、僕個人の特性なのか不明だけど、非技術者から技術的内容を質問されると、できるだけ嘘のないように、正確に答えようとする意識が働く。

アプリの作り方が二通りあって、作業のコストとか作りのきれいさを考えると現実的に作り方Aを採用するしかないような時も、

「AとBどっちがいいと思う?」

「技術的にはどっちも可能なんですが、AよりはBは技術的コストが高くなります。」

ABを時間をかけて検討するとか、余裕がある会社ならいいけど、例えばスタートアップ企業では1つの判断にそんなに時間かけてる余裕ないし、明らかに自分よりも技術について確かな判断ができる人間が会社内部にいない場合には、もっと断定的に、エンジニアの判断としてAを猛烈にプッシュするとか、強制的に採用するよう仕向けるとか、っていうのが責任になってくるんじゃないかなとスタートアップで生活してみておもう。

正確に伝える裏には責任取れないので判断は任せますという意識もあったりするし、あとは自分が判断していいんものかという謙遜の部分もあったりするけど、フラットに見て自分より技術詳しい人間いないなら、形だけ任せます形式とっても実質的に責任は技術者である自分にあると考えるべきだろう。

 

大体、非技術者に技術的コストが高くなりますとか言ったって感覚として理解できるわけないので、

「AとBどっちがいいと思う?」

「A一択です。馬鹿なこと言ってないで他の重要なこと決めましょう」

という不遜な態度こそが、事業全体を救うことになるよ、きっと。